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□プッチンプリンと雲の人
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「草壁さん・・・アレは何ですか・・・」
「委員長です・・・と・・・プリンです。」
プッチンプリンと雲の人
応接室の扉に隠れて、私と草壁さん覗いているのは他でもない・・・プッチンプリンとにらめっこしてる風紀委員長の雲雀さん。
「今朝からずっとあぁして、プリンを見つめて物思いにふけっているのです・・・」
「はぁ・・・」
まさかの信じられない事態に・・・
私は呆気にとられていた・・・が。
「ちょっと私、行ってきます!」
草壁さんが止めるより先に、私は雲雀さんの前に立ち塞がった。
「雲雀さん!そんなにプリンを見つめて・・・どうかしたんですか?」
私が聞くと、丁度よかった。と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべた。
「ねぇ君・・・プッチンプリンって・・・どうしてわざわざプッチンするんだと思う?」
は? と言いそうになったのをぐっと堪えて、その可愛過ぎる問いに答える。
「えっと・・・プッチンしたら形が可愛いからだと思います・・・」
「ふうん。どうして形にこだわるのかな。」
と言いながら、さっきまでにらめっこしていたプリンのフタをベリッと引き剥がし、
プッチンしないまま小さなプラスチックのスプーンでパクパク食べ始めた。
「さぁ?何ででしょうね〜(ニコ」
私が雲雀さんのあまりの可愛さにニヤニヤしていると、雲雀さんはさも不機嫌そうに口をへの字に曲げた。
「何?」
「いいえ〜。何でも!
雲雀さんって可愛いんですね〜」
「・・・君のほうが可愛い。」
「え・・・?んっ・・・」
無理やりに奪われた唇越しに伝わるのは・・・貴方の熱と・・・甘いプリンの味ー・・・
END
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