short

□I らぶ ラブリーツンデレラVv
1ページ/1ページ



I らぶ ラブリーツンデレラVv


「砂糖入れすぎ。」

「うっさい。」

「何怒ってるの?」

「怒ってなんかない。」

「嘘吐きは嫌いだよ。」

「っ!…私だって…
私だって恭弥なんか嫌いだよ!!」

<バンッ>

「…何それ…」

いきなり恋人に嫌われた…


馬鹿馬鹿バカヤロー!!
何が``何怒ってるの?''なの!?
自分が何したかわかってんの!?
信じらんない信じらんない!!
恭弥なんて…恭弥なんて…
大っ嫌い!!!!
事の起こりは二日前、
私は見たのだ…恭弥が…他の女の子とキスしていたのを…
キスについて聞いてもなにも教えてくれないし…これは裏切りよ!!もう知らない!!!

「待ちなよ。」

「何!?付いてこないで!!」

「君は何に怒ってるの?
言ってくれなきゃ解らない。」

「!私に…言えっていうの…?
信じらんないよ恭弥…恭弥の尻軽!!!!」

(尻軽!?)
「ねぇ!ちょっと…名無しさんっ」

<ガッ>

「ひゃあっ!」

<ズベー>

「何勘違いしてるの!?
僕がいつ浮気した…って…名無しさん…?」

「っ…」

「泣いてる…の?」

「泣いてないっ…」

「…ごめんね。」

「!…馬鹿…恭弥の浮気者…っ
信じてたのに…っ!」
(謝るって事は本当なんだ…最低だよ…)

「屋上でのこと…だよね?」

「そーだよっ…!!」

「あれね…違うよ。キスしてない。」

(は!?何!?言い逃れするつもり!?)
「いい加減にしてよ!私、見たんだからっ!!」

「あれはね…あの女子がキスしてくれなきゃ諦められないなんて言うから、ちょっと口元に唇を近付けただけ。」

「でっ…でも…」

「君以外にキスするわけないでしょ?
なんならその女子に確かめてみようか?」
「……」

「はぁ、信じられない?
僕…ちゃんと振ったんだけど…」

「…なんて振ったの?」

「``僕が君にキスなんてするわけないでしょ?''って。」

「! それは酷過ぎるよ!!」

「どうして?」

「だって…その子は本当に恭弥が好きで…
多分…ずっと好きで…勇気を出して告白したのに…」
(私だったら…彼女がいる相手になんて…出来ない…)

「…じゃあ君は、あの女子にキスぐらいしてやれって言うの?
さっきはあんなに嫌がってた癖に。」

「違…違くて…」

「じゃあいいだろ?」

「……」

「はぁ…乙女心は難しいんだね。」

「私が…その子の立場だったら…辛いよ」

「…君はあの女子じゃない。」

「そうだけどっ…んっ…!」

「ちゅ…」

「!!」

「あの女子にも…こんなことして良かった?」

<ふるふるっ…ぎゅう…>
「…ずっと…ずっと…好きで…
頑張って…告白したのに…そんな言葉…」

「じゃあなんて振ればいいの?」

「``彼女がいるから、ごめんなさい''とか…``キスは出来ない''って…」

「…仕方ないな。面倒だけど、君がそこまでいうならわかったよ。
でも、それじゃあ弱いからこれからは
``愛していて、泣かせたくない人がいる''って断ることにする。だから、
泣かないで…愛してるよ…名無しさん。」

「!……私も…愛して…る…」

「何?聞こえないよ?(クスッ」

「カァアアッ///)恭弥の馬ぁ鹿っ!!///
もう言わないっ!///」

<タッ…>

名無しさんは``ベーっだ!''と古典的に逃げて行った…。
今日も、僕の最愛の人は僕以上の


``可愛い可愛いツンデレラ''


〜おまけ〜

「名無しさん大丈夫!?顔が真っ赤だよ!」

「え゛!?えと…ちょっと熱っぽいかなぁ〜…なーんて?
あは;;ごめん、保健室行ってくる!!」

もうっ!恭弥がいきなりあんなこと言うから顔の熱りがおさまらないよっ!!

あ…愛してるなんて…///
私の台詞だってゆうの!!!///
(ひやぁー!!恥ずかしっ///)

なんだかんだでラブラブなお熱い二人でしたv

〜END〜

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ