□鈍いって怖い!
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アルト、ちょっと肉食です。













「シェリル、手紙来てるわよ。」



「え、ファンレター?」



グレイスがシェリルに手紙を渡す。


もう!今からアルトとショッピングの待ち合わせなのに!








って、べっ別に全然関係ないわ!

アルトと会うことなんか全然楽しみにしてないし!



「いいえ、以前ブランドの新作発表のパーティーに出たでしょ?

そのときの主催者からね。」



「あー…あの趣味の悪いブランドね。」



「で、どんな内容だった?」

「うーん………






グレイス…私、イタリア語読めないわ…」



「あぁ!
そういえば、主催者はイタリア人だったわね。

じゃあ私が読むわ。」



「悪いわね、お願いするわ。」



グレイスが手紙を読み始める。




「えーっと、あらあら…



麗しのシェリル・ノーム様

先日のパーティー、
楽しんで頂けましたか?
沢山の淑女達の中で
貴女が一番輝いていた。
私は貴女に見惚れてしまい…」



それ以上手紙を読むことは
出来なかった。


なぜなら、


一瞬で扉を壊して



早乙女アルトが



手紙を撃ち抜いたからだ。






「アルト!」



「早乙女アルト少尉…」



アルトは


煙の上がる銃口に


フッと息を吹き掛けた。



「どうした?」


「どうしたじゃないでしょ!
危ないじゃないの!」



「ははっ、悪い。
シェリルが遅くて、心配になってさ。」



「なっ…もう!」


顔を紅くするシェリル。

が、満更でもなさそうな様子。


「手紙、穴開いちゃったわね…」


グレイスがピラピラと、読めなくなった手紙を見せる。



「もう!
アルトが悪いんだからね!」



「アルト少尉、ドアは弁償ですからね?」


グレイスが何処か冷たい笑顔でにっこりと笑う。



「でも、アルト。

どうして撃ったの?あんたには関係ない手紙でしょ?」



「気にすんな、ただの嫉妬だ」


外で待ってると言って、アルトは部屋を出ていった。




ストレート過ぎるわ…
と心の中で呟くグレイス。



「…ねぇ、グレイス」



「どうかした?シェリル。」



「アルトってば、
何に嫉妬したのかしら?」



「…え?」

ちょっと、この娘本気?
と、グレイスは疑う。


が、グレイスの考えは見事なまでに当たってしまった。



「あっ!あのパーティーって、アルトもボディーガードってことで参加したわよね?

もしかして、アルトには主催者からの手紙が来なかったからかしら?」


















(今回は早乙女アルトに同情するわ。)


(?)


(頑張らなきゃね、彼。)














ファイトアルト(*^o^*)


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