本
□君色の、愛に染まる
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Sアルト注意!
「離してちょーだい」
「嫌だ」
そんな爽やかな笑顔で言わないでよ!
もう何度も啄むようなキスを送られて、こっちは心臓止まっちゃいそうなのよ!
ちゅ、と鼻の頭にキスを落とし妖しい笑みを浮かべるアルトは悔しいけどかっこいい。
断じて口には出さないけれども。
ほんと、顔だけは整ってるんだから!
ぷいっと顔をそむけても彼の両手が私の頬を包み元の位置に戻されてしまう。
真っ赤に染まり上がった私がアルトの瞳の中で揺れる。
「なぁ、もう、どうしようか」
「え?」
「お前、可愛すぎる」
「なっ、なに言ってんの!」
「本当だよ」
耳元に降りてきた唇は私には甘すぎるくらいの愛の言葉を次々に囁く。
それは私の鼓膜を揺らして私の中で熱く溶けていく。
もう顔の赤みを抑えることなんて出来ない。
この激しい心臓の動きを落ち着かせることも出来そうにないな。
「……アルトは」
「ん?」
「かっこよすぎるわよ、ばか、」
「ははっ、よく分かってんじゃん」
少しばかり頬を朱に染めて嬉しそうに笑ったアルトは優しくしたキスを深いものに変える。
私もそれに答えるように背中に腕を回した。
君色の、愛に染まる
ちょ、甘すぎた^q^
照れるシェリルが好きです。