□柔らかく、甘く、そして蒼く
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「アルトは本当に空が好きね」


「ん?
あぁ、まぁな。」



「私、空になりたい」



「…何になりたいって?」



「空になりたい。
紙飛行機でも良いわ。」



「どうなるんだ、それ」



「ふふっ。
とにかく私は空になりたいの」


「人間やめたいのか」



「そういう訳じゃ、ないけど…」



「なんで、そんなこと言うんだ?

お前が人間じゃなくなったら、俺はお前を抱きしめることも出来ない」



「…だって」



「だって?」



「空、とか紙飛行機、なら」



「あぁ」








すこし赤面して話し出すシェリル。

「…何もしなくても、アルトに触られるし」



「…あ、あぁ」



「アルトに見つめてもらえるし」


「…」



「好きって言ってもらえるし」



「…」



「アルトが飛んでる姿、間近で見られるし」



「…」



「あわよくば、キスされるし」






「…シェリル、お前って、素直じゃないな」


笑いながら言うアルト。



「う、うるさいわね!」


更に顔を紅くさせるシェリル。





柔らかい笑顔で彼は言う。

「おいで」







(素直にキスして欲しいって言えばいいのに)(…恥ずかしいの)


















最近シェリル愛がパなさすぎてやばい*



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