King

□部長さんの鬼畜タイム
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すっかり遅くなっちゃった!

まったく、担任の先生ってば、人使いの荒い…。

あ、もう練習始まってる。


急がなきゃ!




「遅くなってすみません!!」





幸「ようやく来た、あき」


「ごめんね」



幸「いいんだ。気にしないで」



気にしないでとか言ってるわりにあの笑顔は何……υてか今日の幸村怖い……





いつもより笑顔が黒いし、いやあれは暗黒の笑いだった。




幸「でも君さぁ、マネージャーとしての自覚あるかい?」




「え?あ、あるけど」




幸「これだけテニス部には部員がいるんだ。もっと早く来てくれないと困るよ。遅れる時くらい連絡入れたりするべきじゃないの?」




「う…ごめんなさい」




こ…こんなこと言われるの初めて。


幸村、そんなに怒ってるの?


てか気にしないでとか言ってたじゃん!



幸「グラウンド100周だね!!」


「え!?」



幸「……と言いたいところだけど、君は一応マネージャーだからね。別の罰を考えるべきかな(黒笑」



あの…部長さん練習した方が…。


と、小さく思ってみたが当然口に出して言えるわけない。




言ったら殺されるに決まっている!



いや…殺されて地獄に落とされるに違いない!





っと、こんなこと考えてたらいつまた幸村の読心術で心を読まれてしまうかわかんないから、さっさとドリンク作ろ!





そして、さっさとドリンクを作り始めた。









「……ふう」



…にしても、今日の幸村は本当にいつもよりも黒いオーラ全開だ。


ちらり、と幸村の方を見たら、なぜかあの黒い笑顔でずっと笑っている…!!



幸「…フフフフ……」




怖い!怖すぎる!



そう思ったが、黙ってドリンクを作り続けた。



みんな、今日の幸村の変化に気がついているのだろうか。




たまたまジャッカルと目が合ったので、ちょっと呼んだ。




ジ「どうした?」




「ねぇ、今日の幸村なんか怖くない?いつも怖いけどさ」



ジ「なんか…みんなの練習態度が悪いんで、とうとうしびれを切らしたらしいぜ」



「そうなんだ…。やばいね」


ジ「さっきあきのこともなんか言ってたからな、気をつけろよ」




「う、うん…わかった」



怖いなぁ…


あたしのことなんて言ってたんだろう。



気になる……。



ジャッカルは練習に戻っていった。




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