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□他のコには秘密
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数日たった日のことだった。





「いっけない!日直の仕事忘れてた」




その日は日直だったのだが、放課後にそのことを忘れ、友達と長話をしてしまったのだ。








友達にはごめんと言って先に帰ってもらった。





日直の仕事忘れるなんて…私としたことが、いつもならこんなことないのに。




はぁ、とため息をついて教室に入る。




誰もいない。



にもかかわらず電気はつけっぱなしだし、窓も開いたまま。




黒板なんか誰が遊んだのか、よくわからない落書きがたくさん書かれていた。







「もー、最悪…。めっちゃ仕事あるし…」



1人でブツブツ言いながら黒板を消しにかかった。






「……ん?アレ?」



私は背が低いからか、上の方に書かれている落書きを消せなかった。


またひとつため息をつく。



あーあ…



なんか最近うまくいかないことばっかりだ…


勉強だって高校入学してから全然ついていけてない。





「はは…なんかミジメね……」



自分を嘲笑するかのようにつぶやく。




そんなときチラリと浮かぶのはやっぱり隣の席の彼。





ぶんぶんと頭を横に振って、ジャンプして消そうとした。






が、届かなかった。






だから、もう諦めて帰ろうとしたときに急にサッと上の方の落書きが消えた。







「……え!?」







隣を見るとそこには黄瀬君がいた。






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