Love you

□その18
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もう一度フラッシュバックするあの感覚。

今もリアルに残っている感覚。

白石先輩を前にすると、意識せずにいられない。

今だってほら。
こんなにも昨日と被らせて。



白「もう、せえへんから」

「……?」


白「あんな一方的な事、もう絶対せえへんから…」

「白石先輩…」


一方的。

そう、あれは一方的だった。

あたしの気持ちは、どこにあるのだろうか


白「だから、無理だけはせんといて」


“無理せんといて”

気失う直前に聞こえた声。白石先輩、だったのかな?

「もう気にしないで下さい。あたし、これからは無理しません」

こんな風に迷惑かけることになるなら、財前に言われたときに遠慮なく体調悪いって言えばよかったかな。


素直じゃないな、あたし。

自分の気持ちがどこにあるかもわからない。

白石先輩を好きとは言いきれない。

だってこういう、意識しすぎて心臓バクバクになる場面は

白石先輩にだけ感じる場面じゃないって悲しいくらいわかってたから…

だから自分の気持ちがわからない。




この時、保健室の中にいた奴らが扉に耳をつけて話を聞いていたのにはさすがに気付かなかった。


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