Love you
□そのよん
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「橋本、手首どやった？」
ただいま、さぼり中。
しかもまた財前と。
しかし今日はテンションは上がらない。今にも泣いてしまいそうなくらいだ。
「ごめん財前、泣きたいです」
「はあ？なにいうとんの」
あたしは昨日病院で言われたことをそのまま話した。
「昨日病院で…。レントゲンとった。それで医者の人に“複雑骨折”って言われちゃった…。でね…」
「……」
「もう、できないって」
「え」
「もうテニスできないって、言われ…て……」
ガチガチにかためられたギブスに涙をこぼした。
そう、昨日病院であたしは、もう二度とテニスができないと言われたのだ。
「あたしっ…もっとテニス続けたい…っ」
財前は少し悲しそうな表情で軽くあたしの手を握った。
「泣きたいときには泣くのがええ」
あたしが泣きやむまで財前は、あたしの手を握っていてくれた。
なんだかんだいって…優しいんだね…。
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