Love you
□そのなな
1ページ/6ページ
白「今日はこれでしまいや。みんなお疲れさん」
「お疲れ様でした」
財「…行くか」
「え…うん」
財「ほな今日は俺が橋本を送りますわ。ほなさいなら」
と、財前はあたしの手を半ば強引に引いて学校を出た。
「ずいぶん、強引なんだね…っ」
「先輩達帰り始める前に帰らな、あとあと面倒なるで」
「まあ、たしかに」
けど、こうして隣で歩くの、かなり緊張する。
すれ違う女子はみんな財前のこと見てるし、同じ学年のやつにも会ったけど、『恋人か?』みたいな目で見られるし。
なんか複雑…。
「着いたで」
あ、意外と普通の家。
「お、お…じゃましまーす」
「なんもそんな緊張しなくてもええんやけど」
「べっ…別にしてないけど…」
「そうか?ま、ええわ。遠慮せんと上がって」
まあ、せっかくの誘いだし、乗らないわけいかないし。
ましてや財前からの誘いだってのに。
>