Sweet

□遠回しな正直
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淡々と校舎の中を静かに歩き続ける俺。


背中には同じクラスのあきを背負ってる。




そんで今、保健室に向かっとるっちゅーわけ。



ことの起こりはな?
今から約5分前やった。



朝っぱらから朝礼やてゆうからまあ体育館に集まったっちゅうわけ。




少々蒸し暑い中、長い長い校長の話を聞かされ、だるいやっちゃと思っとったんや。



校長「え〜、また……」




長すぎや…

『また』とか『しかし』とかいらへんからはよ終わらせとくれ!


そのときや。



斜め前の女子、あきが、気分悪そうにし始めて。



大丈夫かいな…?って思った矢先、あきは勢いよく床に倒れ込んだ!!


「え!おいっ!?」



「あき大丈夫…??」


「あき…」


と周りからは心配そうな声がする。


こいつ給食もろくに食わへんから体弱いんやな!



「ったく…しゃあないな」


健康には人一倍気をつかう保健委員の俺。


仕方なくあきをおぶって、



「保健室連れてきますわ」


と言って体育館を抜けた。


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