Sweet
□君との散歩道
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すがすがしい春。
雲一つない青空。
満開になる桜。
吹き抜ける風。
そしてあたしの隣には
付き合い始めて2ヵ月になる恋人の千歳先輩。
歳はあたしの1コ上。
「今日はどこに行くばい?」
街中を颯爽と歩くあたしたち。
そして身長差は30センチを越す勢い。
春になり、あたたかくなってきて、とても過ごしやすい陽気になってきた。
「先輩の行きたい所でいいですよ♪」
「また公園でも散歩するっちゃねー」
ノウテンキで気まぐれかつ優しすぎる千歳先輩。
そんな千歳先輩は気まぐれに外を歩くのが大好きで、デートはよく公園にいたりする。
そこであたしも弁当を作ってきたりするのである。
公園に着くなり木の下の芝生に横になる千歳先輩。
「先輩、また寝ないでくださいよ」
「ここにいると気分が落ち着くたい。ばってん寝たりはせんばい」
「ハハハ、よく言いますよねその台詞」
千歳先輩はいつもここに来ると同じようなことを言って寝てしまうのである。
まったく、気まぐれにも限度があるって…(笑)
けどそういうとこも、見てるとこっちも安らげる気がする。
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