Sweet
□友達以上恋人未満
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どうしよう
どうしよう
どうしよう
どうしよう……?
時は10月。
寒くもなく暑くもなく、妙に持久走に燃えるこの秋。
今あたしは、定番の体育館の裏にいる。
何の定番かって?
そんなの、あたしを呼び出した本人が来ればわかる。
体育館裏のきれいな場所にあたしは、少々緊張気味で座り込んだ。
あたしを呼び出したのは、隣のクラスの忍足。
何度か話したことあるけど、まさかいきなり呼び出されるとは思ってなくて。
てか、足がめっちゃ速いって聞いてたから、もういるかと思ったら、いなかった。
待ってる方が逆に緊張する…。
まだ何の用かもわかっていないのにそわそわしたってしょうがないけど、このシチュエーションだったら誰だって想像つく。
「忍足遅〜……」
と、一人呟きながら空を見上げたとき。
「遅なってごめんな!」
「…ん。大丈夫だけど」
「えっと……その〜」
そのあとは思っていた通りの展開だった。
返事はいつでもいいとか言ってたけど、あたしはすぐに答えを出して忍足に伝えた。
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