PLAYERSU
□ただあなたが好き
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頭を撫でながら、ぽつりと涼太がつぶやいた。
「俺らってー、ほんと相性いいっスよねー。それこそ身体の相性なんかも」
「なっなっ…いきなり何言っ…」
「だって、例えば俺が好きなキスの仕方はみくも好きだし…お互い好きならそれ、最高じゃないスか!でももし、そうじゃなくたって俺は、みくが大好き」
そう言うと、またわたしの返事を待たずにキスをした。
一方的と思うかもしれないが、わたしもそれを受け入れているし、涼太とこうしていることはすごく幸せだから、それでもいい。
「…りょ…た…」
「ん、なに?」
「誕生日おめでと……」
今日、1番言いたかったことを伝えると、涼太も顔を真っ赤にして"ありがとう"とはにかんだ。
ああ、なんてかっこいいんだろう、と思う。
普段から、涼太の出てる雑誌とかはよく見るけど、こんな照れた顔は、きっとわたししか知らない。
わたしにしか、見せない。
だからわたしも、涼太にしか見せない笑顔で言う。
「好きだよ」
そう伝えれば、嬉しそうに笑って、
「俺も」
って言う。
そんな簡単なやり取りだけでも幸せで、わたしは涼太の背中に腕を回して優しく抱き締めた。
end.
13/06/18
黄瀬涼太happy birthday