PLAYERSU

□関係ない
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「みくってばよくあんなのと付き合えるよねーほんと」



「つ、付き合ってないから…!真くんとは!」




「またまた〜」





そんなふうにからかわれるけど、実際わたしは花宮真くんとは付き合ってなんていない。



家が隣。ただそれだけで、別に特別な関係じゃない。たしかに、彼のことは昔から知っているし、家にだって入ったこともある。


けど彼はわたしのこと、そんな特別には見ていないんじゃないか、と思う。




「でーもさ、みくは花宮くんちに何度も行ったりとか、してるんでしょ?」




黙って頷いた。



「きゃーー!もうそれはいっていいと思うよ!あの花宮くんがみくにだけこんな心許してるんだから」



と、楽しげに話す後ろから、不意にキツイ声がした。



「誰が、コイツに心許してるって?」



その声の主は真くんだった。

やばい、聞かれた!とあせっても後の祭りで、おっかない顔をしながらそれだけ言って自分の席についてしまった。



「おお、怖いね……」


「後でまたなんか言われそう」



完全に聞こえてたくせに何も言ってこないことに少しだけ怖さを感じた。


後で何か言われるにしても怖いし、何も言われないにしても少なからずショックだ。





わたしは最近、彼に対して不自然で素っ気ない態度ばかりとっていたから、彼にどう思われているかとか、不安で…1枚壁を作ってしまっているみたいになってしまっていた。



だからか、最近話すことも減ってきて、彼の家の方に行くことも減った。



こんなことではいけない。そう思い、積極的になろうと決めたのが、つい最近のこと。


やはりこのままでは真くんに変に勘違いさせてしまうことがあるかもしれない。




ちゃんと話さなきゃ。そう思った。





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