PLAYERSU
□初めての敗北
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おまけ
「あっ、赤司くん!」
「おまたせ」
表彰式、閉会式を終え、落ち着いた洛山御一行がロビーにあらわれた。
赤司くんを先頭に歩いているけど、すごい貫禄だった。
そんな彼に若干戸惑いながら声をかける。
「年越しは、こっち?」
「ああ、2日まではこっちに居て、3日には帰るよ」
「うう…早い…」
「すまないな。でも、ちゃんと出来るだけ、時間作るから。明日とか、暇?」
「うん、暇だけど……試合後なのに、休みたいんじゃ」
「俺のことなら大丈夫。じゃあ、午後1時に、俺の家に来れるか?実家。場所、わかる?」
「ん、大丈夫。わかる、けど、」
「どうかしたか?」
「や…その…」
「おい赤司、俺らのいる前で堂々とイチャイチャすんなよ!」
「イチャイチャだなんて、誤解さ。これが俺たちには、普通なんだ」
「そんなこと言ったって征ちゃん、彼女の方はかなり恥ずかしいみたいよ?」
「あの…まぁ…はい、普通っちゃ普通、なんですけど」
「ほら、みくもこう言っているだろ。茶化すのはよせ」
「茶化してねーよ!」
「とにかく、みく。今日はありがとう。またこのあと連絡するよ」
「ん、わかった。お疲れ様」
「無視かよ!!」
赤司くんのあの表情、久しぶりに見たな。
とっても、楽しそう。
end