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□彼女にはなれない
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……あ、黒子君また今日も寝てる。

隣の席によく目を向けると先生にわかんないようにうまく寝てるみたい。

みんなは影薄くているのかいないんだかわかんないよって言うけど…私にはしっかりとした確かな大きな存在。


そんな彼を見ながらふっと笑った。


「こらー神崎ーよそ見とは関心せんなー。次の例文訳してみろ」

「へっ!?あっはい……す、すみません…」



最近はいつもこんな感じで。






でも時々黒子君はわたしに教科書見せてくれたり、悩み事とかにアドバイスしてくれたりと、自分でも仲は良い方なんじゃないかななんて思ってみたり。





ちょっと頼りないところもあるけど、黒子君はすごく優しい人。



日に日に好きになってく自分がいた。


気持ちは伝えられなかったけど。






でも、黒子君の隣にいられるだけで幸せだった。



すごく幸せだったのに。







こんなに辛いことがあるなんて、好きになんてならなきゃよかったと思う日が来るなんて、これっぽっちも感じてなかったんだ。





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