PLAYERS

□離れられない
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「真ちゃん、」


「ん?」

「あたしバスケ部辞めようと思ってるんだけど」


「なぜなのだよ?みくは中学から県の選抜にも選ばれていたと言っていたが」


「真ちゃんから見たらそんなのたいした成績にもならないんでしょー」


みくは"ぶー"と膨れっ面をしながらコップに入ったコーラをストローでブクブクしてみた。

まるでコドモだ。と緑間は思いつつも大切な人だ、話くらいきっちり聞いてやろうという気になってはいた。



「なんかねぇー、飽きちゃったんだよね、バスケ。元々高校でも続けるつもりなかったし」



「だからお前はだめなのだよ」


「ちょっとどういう意味よそれぇ」


このタイミングで頼んであったスペシャルスイーツ特大パフェがテーブルに運ばれてきた。



が、それには目をくれずにビシッと緑間を指して言う。


「パフェが来たのだよ。食べたらどうだ」


「ふーん、あたしの話は無視ね無視!!まったく真ちゃんって本当勝手なんだから」


と言いつつも豪快にパフェをほおばる。


「誰の奢りだと思っているのだよ、みく」


「緑間しんちゃんの奢りだと思ってますって!!んっおいしい!」

「何か言う言葉はないのか」


半分呆れたようにみくに向かって言い放つ。


「わかってるよ。ありがとね」



そう満面の笑顔で言って一口分をスプーンですくって緑間に差し出した。




「はい、あーん」


「!?……こんな公共の場でそんなことができr」


少々顔を赤らめながら喋る緑間の口にすかさずスプーンを押し込むみく。




「ねっおいしいでしょ?」


「…〜……」



みくはわかっている。
緑間が何も言わずに顔を赤くしているということは相当照れているということに。


そしてまんざらでもないこともわかっていたのだった。






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