PLAYERS

□看病してあげる
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昔から体が弱かったわたし。



学校も病欠することもしばしばあって、そのたびに紫原君はわたしを心配してくれた。




ちょっと変わってるけど、本当はすごく優しい人。











今日は朝礼の日。

体育館に集まって鬱陶しい話を延々と聞かなければならない。


夏も近いというので、体育館で朝礼なんてもはや自殺行為に等しい。とにかく暑いのだ。






そして朝礼が始まって5分足らずだった。



……あれ…?なんか、頭…ぼーっとして………き…





ちゃんと考える前にわたしの体に衝撃が走る。


なに…痛い…?

痛みを覚えるが体が思うように動かず、頭も依然としてぼーっとしたまま。


どうやら倒れてしまったらしい。



体は弱いのは自覚があったけど、朝礼で倒れてしまうのは初めてだった。





「………うっ」


倒れたまま動けないでいると、先生たちの足音がちょっと聞こえてきて、またわたし迷惑かけたんだとやるせない気分になった。




そのとき、ヒョイッと体が浮いた感じがした。



うっすらと目を開けると、先生にしてはやたらと高さがあった。


おかしいなと思ってわたしを抱きかかえて軽々と持ち上げるその本人を見ると、紫原君だった。




「……む、紫原君…??」


「今は無理して喋んないでいいから。保健室行くよ」



そう耳元で告げると紫原君はゆっくりと歩き出す。



朝礼の進行や、周りの目を気にする素振りすら見せなかった。ただ、この人に抱きかかえられていると、すごく安心できた。





またこの人に助けられたと思った。




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