PLAYERS
□叶わない辛さ
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まぁ俺は、俺はね?
海常高校に入ったらバスケ部に入部するってことは最初から決まってたわけで。
それで、神崎さんがバスケ部のマネージャーになるとか、そういうのは全部偶然だった。
でも俺には偶然とか、そんな言葉で片付けるのは難しかった。
初めて見たとき、俺は柄にもなく運命ってやつを信じたいと思ったからだ。
「えっと、今日からマネージャーになります、神崎みくです。よろしくお願いします」
1年生で俺と同い年。
はじめは可愛い子だなあくらいにしか思っていなかった。
でも、なにか違う。この気持ちは…。俺は部活で会うたびに、神崎さんのこと、もっと知りたいと思うようになっていた。
「ねぇ、ねぇってば!」
「ん?あれ、えーと……」
「黄瀬っス。同じ1年バスケ部の」
「ああ、あの黄瀬君ね。わたしに何か用?」
「あっえーっと…その、連絡先、教えてくれないスか!?」
そのとき神崎さんは少しうーんと考えたと思ったらパッと顔をあげて言ったんだ。
「うん、いいよ!」
そこから、神崎さんとはめちゃくちゃ仲良くなった。
実はクラスも同じだったこともあって、休み時間とかに部活の話をしたりする機会も多くあった。
授業が終わって、部活に一緒に行ったりすることもあるようになった。
このままいけば、きっと神崎さんは振り向いてくれるんじゃないかって思って舞い上がってた。
クラスの他の女の子とかにアドレス聞かれたり、告白とか…されたりもしたけど、全部片っ端から断った。もうこの頃には俺の目には神崎さんしか映ってなかった気がする。
でも、神崎さんからあるときこんなメールをもらった。
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