PLAYERS

□初めて見る君の素顔
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「みく」



「んー?なぁにー?」



「これは一体どういうつもりなのだよ」




「どういうつもりって?そんなの見たまんまじゃない」




あたしの見下ろすその下には真ちゃんがいる。



ソファーに横になっていたところに悪戯心がはたらき、乗っかってみたりしてみたのだった。




「…降りろ」



「やーだよっ!」



そうやって言ってもいつも真ちゃんは力ずくでなんとかしようとはしない。その気になれば簡単にあたしなんかねじ伏せることができるのに。

これも優しさのつもりなのかしら。




そんなことだから、どんどんエスカレートしていくのに。


やれやれ、と思いながらもその体勢のまま真ちゃんに笑いかける。





「ふん、俺に構って欲しいならそう言え」



「えー?それ、真ちゃんのほうでしょ!今日だってお家デートに誘ってきたのは誰だったっけ?」



「……黙るのだよみく」




「相変わらず素直じゃないね〜」







その後も"降りろ"と何回も言われたが、全部満面の笑みで"嫌"と返し、真ちゃんをいじって遊んでいた。



そしてもう何度目かわからない言葉を掛けられる。



「…降りろみく。重いのだよ、太ったか?」



そう嫌味ったらしく言われたので、つい反撃したくなってきてしまったあたし。





「ふ、太っただって!?ヒドい、真ちゃん!あたしダイエット成功したのに」



「ふん、そうは見えないのだよ」




「そんなこと言って、真ちゃんの目は節穴?」



真ちゃんの顔の脇に手を置いて、右手で眼鏡を外した。



「みく…返すのだよ!」




「やだ!こんな余計なもの通してあたしを見てるからそんな風にもの言えんのよ」



そしてそれをポケットにしまいこむ。





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