PLAYERS

□千里の道も一歩から
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あいつの笑顔、仕草。



見てて飽きないどころか俺の視線はもう釘付け。



ちょっとふざけ半分、部活の試合以外でホークアイを使ってみても、あいつのことをついつい意識的に追ってしまう。





はじめは、この気持ちを認めたくなんかなかった。


けど…気付いた、認めざるを得なかったとも言える。





こんな好きになったのは初めてだと。









「あー…みく可愛いー」


「その本音を毎日うわ言のように口にするのはよすのだよ、高尾」



と、毎日のように真ちゃんとやり取りをする。


でも、仕方ねーじゃん?



「だってマジで可愛いし」



膨れっ面になりながらも、お弁当のおかずを口に放り込む。



「ふん、まぁせいぜい足掻くことだ。俺は協力するつもりはないのだよ」



「わーってるって!でも俺なんかわかんねぇけどみくの前だとうまく話したりとかできねーんだよな、これが」



すると驚いたような顔をされて、こっちがびっくりした。



「ちょっ真ちゃん、そんな驚く事?」



「お前が人とうまく話せないなど考えられないのだよ」




なんだよそれ、と感じつつも一応ほめ言葉として受け取る。


すると、そのタイミングで俺たちのすぐそばにみくとその友達が座った。



突然だったためか、ちょっと俺のほうに余裕がなく、そばにいるだけで緊張してしまう。



真ちゃんは目で"行け"とでも言うかのように視線を俺に向けた。




か、簡単に言ってくれるよなまったく〜…(言ってない)





俺はコホン、と小さく咳払いした。




「…みく!」



「うっわぁびっくりした!」



「んだよその驚きようは」



「いやいきなり話しかけられてびっくりしただけだよ」



「そうかよ」



そのときのみくのびっくりした様子がまたかわいくて、それに少し頬が熱くなるのがわかった。



「で、なに?高尾君」


「あー…いやー…えっと」




やはり言葉に詰まってしまう。というか、なにを話そうとしてたのかもわかんなくなるくらい動揺した。情けねぇ……。





「特に、用はなかったんだけど」



「え?なにそれ〜。呼んだだけってこと?あははは!」




「〜……」



笑顔がストライクすぎて返す言葉が見つからなかった。それを見てみくは何を思ったかわからないが、急に身体ごとこちらに向けて天使のような一言を言った。





「一緒に食べよっか、お昼」



「………え!?」


びっくりしたのは俺だが、これには真ちゃんまでもびっくりしたらしく、飲み物でむせかえっていた。



いつもならそれに突っ込むくらいできるが、今日はそんなことも眼中になかった。



心の中でガッツポーズをする。



そしてその日のお昼は俺、みく、真ちゃん、みくの友達4人で食べた。






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