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□甘いものは大好き
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誰もが知っている通り、敦くんはお菓子が大好きなのである。








「だからって何でわたしがこういつもいつもお菓子を買いに行かなきゃいけないのよ…」




そう近場のコンビニで独り言を漏らしていた。



しょっちゅう敦くんの使い走りみたいになってるわたし。原因はまたいつもの敦くんのこのセリフのせい。





『みくちん、お菓子ちょーだい♪』



だいたい敦くんにそんなふうに言われたら断れるわけがないじゃない。



だからいつもいつもわたしがこの家から歩いて1分程度の場所にあるこのコンビニによくわたしはお菓子を買いに行かされる。





ここのコンビニでは実はチョコレートだのまいう棒だののお菓子類を3箱くらいまとめ買いしたこともあって、店員さんに顔を覚えられているに違いない、と少し恥ずかしい気分になる。




そして今日も狙うは箱買いであって。




だってそりゃ…お菓子のストックがあったらわたしの使い走りの回数だって減るかもしれないし。



と、安直な考えを抱きながら買うのだが、ぶっちゃけそれはストックにもならない。




そうわかっていても学習しないわたしは一体何なのだろうか。



とりあえずお店に入って目についた適当なお菓子の箱を持ってレジへ持って行く。





店員さんに、"あ、またこの人"といったような目をされるが、それも最近は少し慣れてきた。




最初のうちは、"なによジロジロ見ないでよ"と睨み返すこともあったのだが、最近はめっきり店員さんの視線などスルーするようになった。











そしてお金を払ってコンビニから出た。


また買っちゃったなぁ…。
いい加減彼女をパシリにするとかやめてくれないかなぁ、敦くん。




なんて思いながらため息をつく。が、なんだかんだそれでもいいと思った。



それは、単純に使い走りでも構わないと思える理由があったからである。








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