King

□好きだったんだよ2
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「おじゃまします」



ブン太に告白されて付き合い始めたのが今日。




仁王に邪魔されてしまったのでブン太の家に寄ったというわけ。


まぁ、寄ってけって言われたんだけどね…。







「ブン太、今日お家の人は?」


「いない(即答)」





えっ、じゃあ今日は…



「俺と2人きりだな」



「えっ…いきなり」



「緊張すんなって。……ンな、いきなり手ぇ出したりしねーからよ」



て、笑う。





するとガサゴソと棚からお菓子を出した。


「食う?めっちゃうめーよ!」


「ん、ありがとう」





でも、でもだめ…。緊張しちゃう…。


いきなり彼氏の家に行くなんて緊張しないわけがない。






「俺の部屋行く?」


「う、うん」


頷くしかなかった。









ガチャ



あ、意外にキレイなのね。もっと散らかってるイメージあったけど。


「あ、この写真」


「それ。全国優勝したときのやつだな。あー結構懐かしいな」



「ブン太なんかちょっと幼い(笑)」


「いっ一年も前なんだからなっ」


「ふふふ」





あたしが笑うとブン太も笑った。



緊張していたけれど少しずつほぐれていった。





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