1st season 短編   夢の断片

□夢の断片 10
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「さて、それぞれの動きを種あかししようぜっ!」

バショウがセンリツとバンゾ−に向かって詰め寄った。ネオンとリンセンが死んだ。
クロロには、怪我を負わせることは出来たが、捕らえるまでには力が及ばず、逃げられてしまったのだった。

「リンセンは俺たちよりも古株だったからな。ネオンとのかかわりも長かった訳サ」

「そこへ、あのなりのクラピカの加入だろ?この野郎〜って思ったらクロロさんの登場だよ」

「クスリは何だったんだ?」

「神経系に作用するものが多かったわ。おそらく、クラピカ自体が操作されてしまうのを恐れて、少しずつねっ?」

「自分で飲んでいたってか?」

「そうすれば、ボスやリンセンに、もしクスリを盛られても耐性が出来ていて、効きにくいと考えたのよ。捕まってもしかたないって覚悟の上でね」
                   「危ないなあ。そのせいで、ほとんど鎖、使えなくなっていただろうがっ!」

「ええっ!?隠かと思っていたわ」

「ちがうちがう!丸裸よ」

「危なっかしくて、後半はクラピカそのものを隠してしまったがな」

「スクリ−ンセイバ−にはいつ気が付いたんだ?」

「私は夕食会の後よ」

「ええっ?じゃぁ俺の勝ちっ。ホテルに着いてすぐだ。クラピカの体調、最悪だったろ?飛行船の中」

「気がつかなかったわ」

「おいおいトイレでゲロゲロだったんだぞっ!」

「植物の答えあわせをしましょ」

シシウド  ニラ  ハス  ラッキョウ  クコ  タンポポ  ノビル  ムクゲ  。

ハスは漢字で蓮と書く。それで「師匠ニ連絡タノム」だな。

「だけどよっ、こっからが苦労したぜ。クラピカの師匠の名前がわからん。ハンタ−サイトめくりまくりっ!」

「そしたら、ハンゾ−が同期だとよ。とりあえずネテロで間違いないって。そっからはネテロ会長におまかせだ。」
                   「クラピカは、いつからネオンにペット扱いをされていたんだろうな?涼しい顔しやがってよぉ・・・」

「つらかったでしょうにねっ」

「あっ!そうそう。 クラピカからの大事な預かり物だ。センリツ・・」

「取り扱い注意だとよ」




それは、  闇のソナタ  ピアノとハ−プの楽譜だった。




  完

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