短編   Michael

□Michael 4
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「計画は こうだ」

屋台の終わるギリギリまで粘り、テイクアウトを願い出た。ミカエルにと言うと、どの店も気前が良かった。アパ−トのマチたちの部屋にクラピカ、団長の5人が集まった。団長が自ら円を張った。耳がピリピリする円だ。シャルは別行動をしているらしい。

・聖人の祭りにはクラピカを出す。
・とりあえず声は返す。条件付で。
・クラピカが欲しがっている品がス−ザンの部屋にある。コルのコピ−に摩り替える。本物はファンファンクロスで持ち歩く。
・コルはミカエルのコピ−も作る。
・祭りの翌日、できるだけ大勢の前でミカエルが海に沈むのを目撃させる。騒ぎの頃には、オレ達は次の街へ移っている。   いいな?


「団長、ひとついいかい?」
「何だ?マチ」
「それ、祭りの晩、すぐがいいよ」
「ほう。大勢見てるか」
「シャルは来られない?」
「もう着く頃だ」
コルがもぞもぞと動いた。こっちも何か言いたいらしい。
「何だ?コル」
「マチは何をする?」
ああ。自分ばっかり2つもコピ−を作らされるってか。
「クラピカの説得と当日の付き添いだ」
「いいなぁ。私もいれて。あとしまつはちゃんとするから。ねっ?」
「わかった」

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