短編   Michael

□Michael 5
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「祭りの前には、身を清めるもんなんだろう?」

うまく、シャワ−ル−ムに誘い込み、シズク、コルも協力してくれて、クラピカを磨き上げた。かなり抵抗されたが、こっちは3人だ。隣町まで行って買って来た高級シャンプ−は、グリ−ン系のいい香りがした。トリ−トメントも念入りにし、せっかく仕上がったところで「コピ−に香りが無いのならば、バレるかも知れない」と、言い出した。洗い直しだ。

やや、疲れた感じの仕上がりになったが、気にしない。




中世的な顔立ち、白い肌、大きな目、肩まで伸びた金髪。 白い衣の上から、紫の優雅なヒダのついたロ−ブを左肩から斜めにかける。衣の襟元と袖口には錦糸の細かい刺繍が施してある。 近くから見なければこんな刺繍はわからないだろう。近くから見てもコイツが男だともわからない。
声は、いつ返してもらえるのか?条件って何だ?とかミカエルとして最後に言う文句は考えたのか?とか何を聞いても無視された。

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