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拍手・白石
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今回、大っ好きな白石に嫌われてみようと思います。
きっと人生最初で最後の逆ナンです。


いや、知り合いだから逆ナンにはならないけど…。もどきをやってみます。


しかも廊下でというなんとも勇気がある場所で。


え、なんで好きなのに嫌われなきゃいけないって?
反応をみたいからだよ、大好き故に。


「白石〜」

「お、なんや?」

「白石ってかっこええよな!」

「そうか、ありがとな」

「日曜日暇?うちは暇やん。遊ぼー」


ここまで言うと、ほら!嫌そうな顔をした!
うーん、でも顔が整ってる人はどんな顔しても素敵だわ。なんでそんな顔してかっこいいのよ。惚れ惚れするー。


「……いいよ」

「は?」

「遊ぶんやろ?」

「う、ん、あれ?白石の嫌いな事って逆ナンしてくる子だよね?」

「好きな子がデートに誘ってくれてんのに、断るわけないやろ」

「す、好きな子!?」


デぇトぉお!?
艶めかしい白石もすてきんぐだけど、今はそんなどころじゃない!


「…それってコクハクですか?」

「ちゃうよ」


あ、違うんだ。うわー、めっちゃからかわれた。性格悪っ!


「遊び終わって帰る際に、“好きやから付き合って”って、言うから考えといて」


……ちゃうも何も、今告っちゃってるよね…?


「あとなんでこんなことしたかは知らんけど、罰としてこれから蔵ノ介って呼んでな」


そこまで言うと片手をひらひら振りながら教室に戻っていった。


先生が来るまでそこで固まっていた私だった。


後日談としては、日曜日遊んで、めでたく付き合うことになった。

私も好きって返事をしたら、知ってる、だなーんて言われた。

いつから?って冗談で聞いたら、席が隣になったときでしょって。


なーんだ、バレてたんだね


お題:ひよこ屋



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