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□幸福図
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じゅわ、と油が焼ける音が台所から聞こえた。その音と同時に総悟と総悟に良く似た小さな子供が顔を見合わせる。
徐々に良いにおいが漂ってきて我慢出来ずに二人は台所で料理をする神楽の元へと近づいた。
「かーちゃーん、今日夜何?」
「ハンバーグアルよ、ちょ、二人とも危ないから向こうで遊んでて」
「かーちゃんはケチだねィ」
「けちー!」
「良いから遊んでなさい!油はねたら痛くなるヨ?」
「痛いって、戻るかィ」
「いたいのやだー!」
「よし、ご飯出来るまで父ちゃんと遊ぶぜィ」
「あそぶぜぃ!」
そう言って二人はリビングへと戻って行った。きゃっきゃっという声がして神楽はリビングの方を見た。そこにはこれ以上とない満面の笑みの二人が居て。
「ふたりとも!物壊さないでヨ!」
注意すればはーいと返事が声を揃えて聞こえて来た。
フライパンの中、大きさの異なる3つのハンバーグがじゅわりと音を鳴らした。
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END
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未来沖神たまにはほのぼの^^
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