‐Novel(U)‐

□Stain
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――これより、第…回目の…






桜が咲き終わったころだ。まだ葉桜と呼ぶには多少の花びらが残っていて、その木をなんと呼んで良いかわからない時期

俺は体育館裏で木々の間から空を見た


















【Stain】










――次は学園長あいさつです







放送を聞き流しながら俺は思う


(青い空は凄く好きだ)



俺がサボり?
とんでもない。 そんなわけないだろう??

その時、学園長の声をきちんと聞こうと思った会話が聞こえてきた



「今年は医務についてもらう教室が新しくなる… 皆、顔と名前を覚えるように」


もう一度繰り返す
(俺は空が好きだ)

そこにいたのは明らかに純粋さを持ちそうなはっきりした顔立ちに、どこか子供らしさをそのまま備えて育ったような姿があった



(純粋な真っ青な空が… ね)



思わず口元を抑える




あぁ、えぇっと…
なんの話だったかな?


そうだ 思い出した



俺がここにいる理由だったかな? 別に、不良だからってわけじゃない





「……駄目だなぁ」





そう一人で呟き、耐えられなくて手を離した







――では次に… 在校生代表

“アルフレッド・F・ジョーンズ”












「俺は優等生… だからね」






制御していたものが外され、口端を上げて思い切り笑い


そしてすぐに表情を変えて、俺はドアを引いて光の当たる舞台へと足を踏み出していった




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