Present

□誕生日、それから秘密
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「なぁああああああ!」


バタンと彼は泣き喚いた顔で飛び込んだ


「なっ、なんだお前は!! いきなり入ってくるな!」


慌てて読んでいた本“縄の正しい使い方 マスター編”をしまう




「もう準備いいのか?」

「せやけど、違うねんて! 呼びにきたくらいならこんな顔しとらんわこのスットコゴツムキ!

「スッ……… え、ちょ、お前そんなキャラだったか??」




「細かいこと気にすんなや、それよりいないんや!!!」


「…………は?」







「イタちゃんとロマーノが消えてもうた」










な、何で今日に限って…!


そう叫ぼうとした瞬間にドアが開いた





「ドイツー ただいま〜」
「なんでスペインこの部屋にいんだよ」
「そんなんお前が心配で…!」
「はぁ?」


そんな二人の会話を余所にイタリアはドイツの方へヘラヘラといつもの笑いで近づいていった




「お前… どこ行ってたんだ?」

「うーんとね、イギリスに捕まっちゃってぇ… そのあとフランス兄ちゃんと会って、兄ちゃんとフランス兄ちゃんが喧嘩して、それからぁ……」
「わかった、わかった いつもと一緒な」


「えー ドイツが聞いたんだよ? ちゃんと最後まで聞いてよー」





ドイツはちらとスペインを見て声をかける



「おい、やるならやるぞ」

「あっ せやな!」





何を?



フェリシアーノとロマーノが顔を合わせた












「「誕生日おめでとう」」










「うっわあ! これ、兄ちゃんとドイツがつくったの??」


そこに一風変わったケーキ




「マジ意味わかんねぇ、なんでジャガイモとトマトのってんだよ」


「ロマーノ〜 その言い方は酷いでえ〜」

「よく見ろ! それもケーキだ!!」



「あ、ほんとだ兄ちゃん! ケーキの上に小さいケーキがのってるよ」

「うっせ! 知ってんだよ!!」


「なーんや、さっきの照れ隠しやったんかぁ」


「ち、ちげえよ!」



「ドイツー作ってくれて、ありがと〜」


ギューッと抱きつくイタリア



「いや、その… なんだ、どう…いたしまして……」

「離れろフェリシアーノ!」

「やだよー」

「ロマーノは俺がハグしたる〜 ギューっ」


「ば、ばかッ!!! やめろよはげ!」

















「兄ちゃん」

「ん??」



「また心配かけれなかったねー」
「……だな」

「ドイツもスペイン兄ちゃんも、もっと心配してくれないかなぁ」
「…じゃぁ今度はロシアん家の近く行くか?」
「ええええ こわいよお」
「ばか嘘だって 行くわけねーだろあんなとこ!」


「よぉし…兄ちゃん、今度こそ心配かけさせようね」
「そうだな」





わざと捕まってるなんて、秘密だよ!









>>END ハッピーバースデー!
 

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