Present
□お芋遊び
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「ねぇルート会議は明日でしょ? だから今日は俺と遊ぼうよ〜」
「あー 無理だ。」
「え、なんで??」
いつもは少し悩んだり、はぐらかしたりするルートなのに、今日はすぐに断られた。
ちょっとイラっとする。
そんな即答しなくてもいいじゃんか
「ねぇ遊ぼう?俺、今回の提出資料もう終わったんだよ?! ねぇルートってばあ〜 ねぇねぇねぇね…」
「ええい五月蝿い!! お前は遊ぶようなことにしか欲を向けられないのか?! そんなもん兄貴に頼め!」
イラッ
「ふーん? ルート、いいよ。もう俺帰る。」
「……ああ、勝手にしろ」
バタン
なんだよ、それだけ?
沸々と吐き出したい思いが腹部を巡る。 抑えよう。そう思った時、テーブルに置かれている水筒に目が入る。
『エコに気を使おうと思う』
そのルートの言葉を思い出したんだ。
「ルートどんな顔するかなー」
そうして俺は水筒に手を伸ばすことにした。
【お芋遊び】