君のいる世界
□第一章
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人なんて嫌い
支え合う存在なんて、くだらない
そんなもの
無ければいいのに――…
辛い、想いをするなら……
目を、開けた。
ここは何処………?
わたしは
「誰かそこにいるあるか?」
青く茂るモノの間から、一人の男性が顔を出す。
目が合うと… その顔は輝き近づいてきた。
「可愛いある〜っ! お前はうちで育ててやるあるよ!! …自分の名前がわかるあるか?」
わたしは………
「菊…」
「菊?」
花の名前ある。
「本田 菊。」
その大きな手に導かれて、わたしは世界を知ることになる。