‐Novel(U)‐

□Stain
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「よし、大分なれてきたな」


ベッドのシーツを正しながら校庭を見る. この一週間で来た生徒は大体覚えている

本田 菊、カッターを使っていたら指を切ったために絆創膏をもらいにきた生徒。何故か指にテープのような少し堅い粘着のあるものにはあえて触れなかった。ちなみに付き添いは王 耀。
フェリシアーノ・ヴァルガス、転けた、ぶつけた、擦った、顔面にサッカーボールが当たるなどしての常連。ちなみに付き添いはルートヴィッヒ。
ギルベルト・バイルシュミット、しょっちゅう瘤をつくる生徒。原因は不明。ちなみに付き添いは無し… と。


そんな一週間を振り返りながら一度コーヒーでも飲もうかと引き出しに向かったところで授業の終わるチャイムが鳴る
まだ授業を教える時期でない教員にとっては特に関係なかった。
が、何かと休み時間になると気が弾むのはどうやらまだ俺が教員なれしてないからだらう……



ガラガラッ



「どうしたー? 学年と組、それから名前… そこに怪我名簿あるから書いt…「もう書きました」


その声は聞き覚えのあるものだった。



「アーサー先生」



少しかしこまったように名前を呼んでくる生徒は


「指切っちゃったんで、絆創膏もらえないでしょうか」



そういって笑って見せた


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