‐Novel(U)‐

□子供は元気の子!
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ウヒヒヒヒヒヒ



「このシー君が素直に寝ると思いましたか!?」


僕は光がなるべくもれないように布団を被って座り、既に何度も再生済みのGOパワーレンジャーを見ていた


「GO! GO! パワーレンジャーGO!!」


結局はサンタさんだって人なんです! バレなければいい話なのですよ

そこでエンディング曲が流れてしまう


「あー… パワーレンジャー…もうお終いですか… やっぱり今度アントーニョの野郎ん家に言って見るべきなんですかね」





ぐぅ〜――…


「ぅ?」




すりすりとお腹をさする


「……お腹すきました」


むむむと扉を睨んでやる。廊下を渡ると二人に気付かれる可能性大ですよ… もしバレたらサンタさんが来てくれなくなっちゃいます!! うぅ… 収まれ収まれ〜〜…




ぐぅ〜――…


「…はぁ ダメでしたか」



仕方ないですね……
しかしシー君も立派な男です!!


「男オスマンに負けるわけにはいかないんです!」







ガチャ



と、いうことで部屋を出たのは良いのですが――…



「夜の廊下って… 不気味です  ん?」





ギシ…

ギシ…ッ…






「何の音ですかね」




どうやらその音はパパとママの部屋から聞こえるようで―――……













「スーさんッ も、無理 …ッ…」
「〜〜ッッ」

「あぁあああ!!」




もさもさと台所からとってきたサルミアッキを口に運びながらそれを見た。


一体何やってんですかね
(こんな時間まで、)




「まぁ、シー君には関係ないんですけど」



あ、これ美味しい



「大人って… 本当に元気ですね」





パタン



僕は部屋に戻って再び布団を被り、テープの巻き戻しにとりかかった。






明日になった、一応聞いてみよう





シー君はそう思いながら、サルミアッキをまた一口頬張ってビデオの箱に手を伸ばした



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