Present

□相互関係
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ちゅ ちゅ





ちゅっ




「おいっ フェリシアーノ…」

「……なぁに兄ちゃん」


キョトンとして顔を向ける奴をトンと一押しして目を反らした



「やめろ」


「ええー 兄ちゃんがいいよって言ったんじゃん!」
「ちょっと回数とか考えろって言いたいんだよ!!」
「え… お、俺そんなに沢山してた?」



……気付いていなかったのかこのバカ




「あーもう… なんかどうでもいい」

「良いの? じゃぁもっとしていい?」
「ちっ、ちげぇよ!!」


そう真っ赤になって兄ちゃんは風呂場に向かおうとする

その腕をぱっとつかんで聞いてみる





「ねぇねぇ兄ちゃん アントーニョ兄ちゃん家で何教わったって言ったっけ???」

「ああ、だから…『キスしたって』………ぁ」





しまった


そう兄ちゃんが口に手をあてるのは少しだけ遅かった






その腕はするりと外され俺は言う


















「兄ちゃん大好き」

















ちゅ









「…俺はお前なんか嫌いだっ」








そう言う兄ちゃんの顔は真っ赤だった。






「なんだかんだ言って兄ちゃんて優しいよね」

「うっせーばーか! お前なんかトマティーナ祭りにでもなっちまえ!」
「あーっ 兄ちゃん酷い」
「ふんっ」









お前は全部わかってる


だから好きだなんて、絶対言わないからな








「ところで兄ちゃん、俺お腹すいたよー」

「…本当にバカだなお前は」





>>END
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