闇と光

□第一章
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〜同時刻・京の河原にて〜


いつもと同じ変わらぬ水の流れ…だが今夜はその風景が何処か違う、それは2人の剣客が倒れていること…

…まるで濁流にでも流された様に両者ともずぶ濡れだった…

その1人である男がもう1人の赤髪の剣客を斬ろうと刀を鞘から抜き出そうとしたその時近寄って来る2つの気配を察知し刀を鞘に素早く戻しその場を後にした。

男が去ったすぐ後先程の総司と呼ばれた男と一と呼ばれた男が河原で倒れている赤髪の少年に気がついた。


総司「あれ?一君僕の見間違いじゃなかったらあそこに人が倒れてるんだけど…」

斎藤「あぁ、見間違いではない、だが何故倒れている?先程の現場からも近いこの場所で…」

総司「もしかしたらあの子たちにやられたのかもね、どうする?ここで殺しちゃう?」

斎藤「馬鹿なことを言うな………コイツも運ぶぞ」

総司「わかったよ、こんな所で言い合いになっているのを土方さんには見られたくないしね」

そういうと斎藤は総司に担ぐよう急かし総司は渋々少年を担ぎ上げそのままその場を後にした…





これが異なる幕末を生きる人斬抜刀斎と新選組との出会いである。









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