眠気が限界まで達し、布団へ潜りこんだ。さあ寝ようと目を瞑り光を遮断する。


眠いはずなのに、意識はまだとんではくれないらしい。もぞもぞと寝床を調整してもなお、眠れない。


今日は満月。瞼を上げれば窓からの月明かりで部屋が照らされている。電気を着けなくとも十分に明るい。太陽とまた違う輝き。いや、もとは同じ光だが、月は幻想的で、つい感傷に浸ってしまいそうになる。幻想的な月や星、そのもとの光は太陽。太陽が与える光はこうも違うのか。


太陽のように力強く、凛々しい光。それはかたちを変えて、沢山のものに与えていく。太陽がつくりだすものは無限に広がっていくんだ。


そんな事を考えながら暫くぼっとしていると、ぶるぶると震動をする携帯。慌ててとる訳ではなく、こんな時間に誰だと悠長に考える。眠れない事だ、普段では確実にスルーしているであろう着信をとろう。誰かは確認せずに。





「はい」

「わ、意外。でないと思ってたのに」

「…田島?」

「そー、俺。起きてたんかー?明日もはえーんだから早く寝ろよー、ねぼーすんぞー」

「…お前が言える事じゃねーだろ」

「にしし、まあそうだけどー」

「てか、何、何か用とか?」

「んー?あー…、用とか別にない、けど」

「けど?」

「なーんか、阿部が寂しがってっかもー、って思って」

「はあ?何それ」

「急に阿部に電話しなきゃって、阿部はいつも一人でしょいこむからさー」

「…」

「俺、いつも傍にいなきゃいけない時いてやれてねーし」

「…」

「てゆーかあれだ!阿部が俺に見つかんないように泣いてたり考えてたりしてんだ!」

「…別に泣いてねーよ」

「阿部はほんっとー強がりだかんなー、俺、マジでしんぱい」

「…」

「一人で泣いて一人で苦しんで、最後には一人で消えちゃうじゃないかって、…そんくらい、しんぱい」

「…、消えねーよばーか」

「本当に?」

「ん…本当、それにお前なら見つけてくれる」

「てか消えさせねーし、」





太陽みたいに力強くて、太陽みたいに凛々しくて、太陽みたいに沢山のものを与えてくれるお前なら





「消える前に、阿部が泣く前に、苦しむ前に、」





凄い力を持ってるお前なら





「阿部のそばにいて、消えないように、はなしてやんない、」





絶対に





「ゲンミツに」




















M:うん…ははん。← 文章がグチャグチャだなーん。 自覚なしに寂しがってる阿部くんが夜寝れなくて、それを電波とかで何様神様田島様が受信しちゃって、電話をかけて、最終的には普通に電話して、阿部くんが「(田島くんの)…声、聴きたかっただけかも」とか言って、……うん、なんかわかんなくなっちった。←田島くんが書けない。かっこよくしたいのに。

2010/01/06


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