女の子ver.







ぼくがあなたとおなじ、にんげんだったら。

おおきなてで、あなたのあたまをなでてあげたい。



ぼくがあなたとおなじ、にんげんだったら。

だいじょうぶだよって、あなたのからだをだきしめてあげたい。



ぼくがあなたとおなじ、にんげんだったら。

こぼれおちる、あなたのなみだをすくってあげたい。



ぼくがあなたとおなじ、にんげんだったら、





「わん…くぅーん」
―なかないで


「わんわん」
―だいじょうだよ


「わん」
―だから


「…わん、」
―だから






なみだなんか、ながさせないのに。






「わん…わん」
―わらって






あなたがえがおで、ぼくのあたまをなでてくれる。

あなたのえがおは、ぼくをしあわせにする。


わらって、わらって―





ぼくはあなたとおなじ、にんげんじゃないから、

あたまをなでることも、
だきしめることも、
なみだをすくうことも、

できないから、




そばにいるよ。
あなたがなきやむまで。
あなたがわらってぼくに、ありがとうっていって、あたまをなでてくれるまで。




ぼくが、いるから。





なくのをやめて。
わらってほしい。






「…ありがと」





「わんわん」













M:アイアベのアイちゃん男の子ver.です。一人称が違うだけですが。 もっと、よくしたかったな。最後のアイちゃんが言った言葉は、タイトルです。ふふふ。ははは。文才をくれい。

2010/01/06

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