嗚呼、暖かい。
頬に伝うその液体は自分を酷く興奮させる。
嗚呼、暖かい。
目の前にあるその頬は白く赤に映えている。
嗚呼、暖かい。
透明な溶水は頬を伝い顎をぬけまた頬へ。
嗚呼、暖かい。
赤に染まる腕は心地よくて気持ちわるい。
嗚呼、暖かい。
お前に向けた想いはどこに。
嗚呼、暖かい。
想いは狂気に変わり。
嗚呼、嗚呼、嗚呼。
俺は今でもお前を愛してるんだ。
動かなくなったそれの手をとり、微笑む狂気。
愛していると呟く狂気は、狂喜に満ちている。
殺したい程、愛してる。
死にたい程、愛してる。
その手に光るそれの柄を握らせてその手に手を重ねて今逝くと、呟いた。
M:謝りません。泉の狂気。あー、面白い。
2010/05/11