夢を見た。
またいつもの夢。
二人ばらばら。
未来の夢。
定期的にみる、夢。
夢の後は、またいつもの。




「なあ」

「あ?」

「なんで俺ら、こんな事やってんだろ?」

「、は?」

「男同士でさ、」

「っ、おい」

「非生産的で、」

「やめろ」

「受け入れてもらえる訳ないのに、」

「っおい!」

「お互いが好き合ってれば問題ないとか、」

「お、前、それ以上言ったら、」

「すげー、きもちわりー」




微かに肩を振るわせて黙る相手。
目は自分を捉えてる。
色んな感情を含めて瞳は、自分を心地よくさせる。

ああ、凄く安心。




「なあ、花井」


「俺は一生なんて信じない」

「阿部、」

「信じられる訳がない」

「あべ、」

「いつか終わる、それを頭においておけよ」

「あべえ、」




すがりつくような声、目。
手が自分の手に重ねられる。

ああ、そんなに俺が好きか。




「阿部、俺、お前の事好きだ、本当にずっと、一生、これから先ずっとずっと、好きだ、愛して、る、好きなんだ、好き、阿部、あ、べ、あべ、あ、べ」

ああ、


「きもちわるくなんかねー、俺は俺らがよければ、いいって思う、他なんか、他人なんか関係ない、俺はあべがいればいいんだ、あべが、あべだけがいれば、あべ」

ああ、

「俺はあべだから、一緒にいたい、キスだってせ、っくすだって、全部全部全部、お前とじゃなきゃ、意味もねーしする気もねー、あべ、」

ああ、



「あいしてる」
       快感。




痛いくらいに握られる手。
その痛みすらきもちいい。


夢に不安になって、
思ってもない事を言って、
相手の気持ちを試して、
それに快感を覚えて、
狂ってるなんて、
知っている。
それも全て愛故に。

永遠に囁いて、俺への愛。



ああ、俺だって、

「きもちわるい」

あいしてる。







































M:私どうした?← 初の花阿でした。

2010/06/29


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