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□ストーカーと智将と役立たず
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グラン「あのさ、あのさ、相談があるんだけど」

ガゼル「話しかけるな」

グラン「相談くらい乗っても良いじゃないか」

バーン「お前の相談がロクでもないのはいつもの事だろ」

ガゼル「そういう事だ。
そして、今の私は忙しい」

グラン「忙しい、って君今めちゃくちゃ暇そうにごろごろしてるよね」

ガゼル「何を言う。
この寝転んだ体勢の意味が分からんとは流石チューリップ頭だ、良かったなバーカ仲間が出来たぞ」

バーン「それ俺に言ってるんだよな?
チューリップ頭なめんなよ」

ガゼル「ふっ、真実ではないか。
いいか、地球には重力がある。 どんな星にも重力がある。
星の中心へと引っ張る重力だ。
その重力に一番逆らわない体勢とは何だ?
ずばり、寝転ぶ事だ、お前達みたいな重力に逆らってる奴と私は違う」

グラン「でも暇なんでしょ」

ガゼル「暇じゃない! 今から私はスマブラをするのだ邪魔をするなこのチューリップ!」

グラン「罵られてる感じが全然しないよびっくり!」

バーン「俺は突っ込むべきなのか」

ガゼル「突っ込まなくていい。
良いか私は、スマブラをするのに忙しいんだ」

グラン「そんな! ガゼル、君って奴は俺よりゲームを選ぶって言うんだね!」

ガゼル「当たり前だ」

グラン「酷いっ! 一応同じところで育った仲なのに!
たとえチームでは敵、いいやライバルだとしても、友達だと信じてたのに!
君の中では俺はそんな存在だったんだ!
そうだね、どうせ俺はビッチで円堂君の跡を追いかけてばかりの変態さ!
この前もウルビダに生ごみ見るような目で見られた! もうMに目覚めそうだよ!
でも! 俺は、君を……君達を、友達だと思ってるんだ!」

バーン「グラン……」

ガゼル「…………」

グラン「もう、いいんだ……。
君達の中では、所詮俺なんてただのビッチで、敵なんだね……。
俺よりゲームを選ぶんだね……。
俺は、もし俺ならゲームなんかより君達を選ぶのに……。
君達の存在は俺の中ではそれくらい大きいんだ。
ゲーム<君達なんだよ……!」

バーン「……ガゼル、相談に乗ってやろうぜ」

ガゼル「……仕方ない」

グラン「ありがとう、二人とも……」

バーン「でもその前に聞いていいか」
 
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