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□凍てつく暑さ
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アフロディ「暑いねー。
こんな時こそ、何か涼しいもの食べたいんだけど」

チャンスゥ「冷麺などいかがです?」

アフロディ「冷麺!? ミカンも付けてね」

チャンスゥ「はいはい」

アフロディ「テルミン待ってるから!」

チャンスゥ「大人しく待っててくださいね」

アフロディ「ちょっと、このテルミンが大人しくなかった事ある?」

チャンスゥ「無いと思うなら大人しく待ってくださいね」

すたすた(去る音

アフロディ「うぅん、なんだか子供扱いされてる感じがする」

晴矢「実際ガキだろ」

アフロディ「失敬な!
この可愛いテルミンが君レベルのお子様だなんて!」

晴矢「誰も俺レベルだって言ってねぇ!
しかも自分で可愛いって言うな!」

アフロディ「まったくヘラじゃあるまいし嫉妬はいけないよ」

風介「ただいまバーカ」

晴矢「……なんで最後にバーカを付けた」

風介「知らなかったのかバーカ。
私が語尾に付ける口癖はバーカだバーカ」

晴矢「バーカバーカ言うんじゃねぇ!」

風介「ところで先程、猫が路上に寝転んでいたのだが」

アフロディ「へぇ」

晴矢「それがどうした」

風介「…………」
 
晴矢「……なんだよその『何故何も思わないのだ』とか言いたげな顔。
別に猫は好きじゃないからな」

風介「猫が寝転んでいて、私は買ったアイスで遊んだわけだ。
猫はニャンニャンと遊ばれてな、ついつい頬を緩めてしまった」

晴矢「……で?」

風介「……アイスを持った私と寝転んだ猫、どちらも愛すべき光景だろう?」

晴矢「アイスを持ったお前と寝転んだ猫――って、ギャグかよ!
アイスと愛す、猫と寝転ぶかよ! 全然笑えねぇ!」

風介「ふっ、バーカとハゲには理解出来ないほど高尚な笑いだからな」

晴矢「ハゲってなんだ、晴矢とかけてんのか!?
ちっ、風介が寒い親父ギャグが好きなのを忘れてた……!」

風介「少しも寒くない」
 
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