「ん、んっ…」

ちゅ、ちゅ、ともう数え切れないほどに唇を吸われて、綱吉は潤んだ瞳でディーノを見上げた。

「そんな可愛い顔すんなよ。今日は優しくしてやりたいのに我慢出来なくなんだろ?」
「あ、や…っ」

手の甲にキスを落としながら、ディーノは綱吉のシャツを開いてく。
すぐに胸の突起を温かな舌で撫でられて、綱吉はフルフルと震えた。

「ツナ、可愛い…」

それだけでぷくりと形を変えるそれにキスしながら軽く吸い上げて、もう片方は手の平でコロコロと転がしてやる。
優しく、優しく、ゆっくりと。

「そこばっかり、や…ディーノさっ」
「ダメだ。今日は時間かけてゆっくり…」

時計をチラ、と見てからディーノは言葉を止めた。
ディーノの視線に気づいて、綱吉も時計を見る。
現在、23時45分。

「いや、このペースじゃ間に合わねぇな。キスしすぎたか」
「…え?」

綱吉が首を傾げると、ディーノがニヤリと笑ってまた軽く唇を吸った。

「年明けと同時にツナの中に出してぇんだ」
「え!?」
「ロマンチックだろ?」

何言い出すんだろうと気を抜く暇も与えられず、綱吉のうしろをディーノの指先が揉み始めてしまう。

「や…!」
「悪ぃなツナ、前言撤回だ。だけどすげーよくしてやるから、な?」

クニクニと入り口を揉み込んでいた指が、ゆっくりと中に押し入ってくる。
まだキツイそこを開かれ、綱吉は強くディーノにしがみついた。

「痛いか?」
「だ、大丈夫です…っ」
「無理はすんなよ?」
「あ…っ!」

指が2本に増やされ、中をグニグニと拡げていく。
その途中に一番敏感な部分を擦られ、綱吉は魚のように体を跳ねさせた。

「ここまでくりゃ、もう平気だな」
「はぁっ、そこ、だめ…んんん!」

良い所を何度も突かれて緩んできたそこに三本目も押し込んで、かき回していく。
舌も絡ませて混ぜると、そこはくちゅくちゅと湿った音を立て始めた。

「すっげ気持ちよさそ…」

ちゅぽん、と音を立てて引き抜いた指を舐めながら、綱吉の両脚を持ち上げて広げる。
露になった綱吉の入り口に、ディーノは限界まで昂ぶった己をこすり付けた。
ディーノの熱さに、綱吉は自分の中がじんじんと疼くのを感じる。

「ツナ、いいか?」
「来て、下さい…ディーノさん」

綱吉はディーノに手を伸ばしてニッコリと微笑んだ。
伸ばされた腕を取り、その手の甲にまたキスを落とし、ディーノは囁いた。

「Ti amo.」

綱吉が頬を染めたのと同時、ディーノの熱に一気に中を溶かされる。

「ああああっ!」

激しい衝撃と激しい快感。
ディーノの肩に顔を埋めて、綱吉はそれに耐えた。
ディーノは綱吉の小さな背中をかき抱いて、ぐいぐいと腰を進める。

「ツナ、ツナ、ツナ、ツナ…っ」
「ディーノさ、ん」

愛してる、なんて言葉だけじゃ足りない。
こうしていくら抱いたって足りない。
その隙間を埋めるように、ディーノは何度も綱吉の名を呼んだ。
もっともっと、欲しい。

「ツナ…っ年が明ける…」
「はいっ、ディーノさん…」

出して、と囁き。
思わず、イッてしまいそうになる。
その衝動を堪えて、ディーノは強く綱吉の奥を叩いた。


3、2…

「く、イく…ツナ!」
「ディーノさんっ!」


1…






「ハッピーニューイヤーつなちゃあああん♪」
「ひえええええ!」
「あああああ!」


バリーン!と音を立てて破られた窓ガラス。
びっくりしたディーノは最後の挿入に失敗。
白濁が舞ったのは綱吉の中ではなく、顔だった。


「フフフフフ、この僕がいるのにそんな上手いこといくと思うなよ跳ね馬…」
「お前っ…年の最後位空気読めよこのマシマロバカ!」
「あはは、君が読みなよ種馬バカ。今年最初につなちゃんの中に出すのは僕だからね。ざまぁみろ!」
「こ、今年はもう我慢ならねぇ!殺る!」


「…あの、どっちでもいいんでとりあえずティッシュ取ってもらえますか」










2010年も白馬はこんな感じです。

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