こんなの非日常的だ!

□湯
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さてと、この家に住むとしたら…
まずアレしなきゃだよな。



『まず着替えと風呂入ってこい』

「…着替え?」

「What?」

「………。」

「え?何で?」

「風呂…って何だ?」

「は、破廉恥でござるぅぅぅ!!」

『幸村うぜェ、黙ろうか』

「うぜぇ…とは何でござるか?」

『凄くうるさい。
その服はこの世界じゃおかしいんだよ。
周りから変人扱いされてもいいんなら着替えなくていいけど。

風呂ってのは湯浴みの事。
汚いから入ってこい』



結構古典とか好きだから風呂が湯浴みって言われてた事くらい知ってんだぞ。

歴史は嫌いだけど…
まぁ、ほとんど同じだろ。

幸村が隅の方で「の」の字書いてる。
…うっとーしい(酷



「それならそうと言ってよ〜。
旦那が直ぐ叫んじゃうから」

『知らん、それに佐助?
俺はまだ怒ってんだ。
お前も黙っとけ』

「涼ちゃん…」

『気安く呼ぶなボケ』



佐助がズーンってなってる。

かなりうっとーしいな、この主従(酷



『じゃ、風呂の説明すっから着いて来い』

「説明するほど難しいのか?」

『シャンプー、コンディショナー、シャワー、タオル…1つでも分かる単語があったか?』

「……。」

『はーい着いておいでー』



みんなキョロキョロしながら着いて来てる。
何か見てるだけでは子供の行動と同じだな〜なんて思う。

ちょかべだけ佐助と幸村に慰めの言葉をかけていた。

あいつ結構優しいんだな。
俺は図体がでかい奴に悪い奴はいないと言う事を学んだ。

発端は俺だけどな。
知ったこっちゃない。




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