こんなの非日常的だ!

□寝
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『飯にすんぞーっと』



大量のシチューを作り、部屋にある機械類をイジってる皆を呼んだ。

幸村が冷蔵庫と冷凍庫を開け閉めしてるのだけは叱った。
(食材が腐るだろーが)



「お!やーっと出来たのか!」

「へぇ…美味そうな匂い…」

『慶次も元親もすっげー食いそうだよな』

「白くて気味が悪い」

『飯やらねーぞ』

「Honeyが作った飯ならいくらでも食えるぜ!」

『どーも。
佐助、皿持ってきて』

「何か俺様パシリばっかだよね」

『それが佐助だろーが。
Σ幸村がつまみ食いしてる!』

「Σき‥気になったから…」



シチューとご飯を置いて、皆も適当に椅子に座る。

元親と元就が隣同士に座り、元就が頭を(意味もなく)バシッと叩いた。

そして俺が手を合わせると何人かが真似をした。



『さてと、食べようか。
いただきます』

「「「「いただきますっ!」」」」

「「……?」」

『…元親元就なんで言わねーんだよ』

「言わないと食えないのか?」

「呪文か?」

『呪文じゃねーよ』



わー呆れた。

政宗と幸村と佐助と慶次は言ったからいいけど。
っつーか佐助以外はスプーンを不器用に使いながら食い始めてるし。



『お前らなー…食べ物の有り難み分かってねーの?
俺らが生きるために食うことで動物とかの命が亡くなってんだぞ?』

「まぁ…そうだな」

『亡くなった命に感謝するべきだろ。
いただきます言わねーと飯やらねーからな』

「「………いただきます」」



反省したみたいだからよし。

佐助もやれやれって顔をして食べ始めた。



「「おかわりー!」」

『早ぁっ!!』



二人が食べ出したと同時に幸村と慶次は食べ終わっていた。

いや、嬉しいけどさ。
作った甲斐があるってもんだ。



『どーだ元就、美味いだろ!』

「…ふん、これしきの事で……」

「なー涼、これ何て食い物?」

『シチューっつー食い物』

「死酎?」

『それは焼酎か何かか?
飲んだら死を招く呪いの酒か?』

「なんと!
そんな物があるのでござるか!?」

『んなもんあったらテロに使われてるから』

「手露?」

『手から落ちる露?
意味分かんねーよ』



コイツらと話す時はカタカナ(英語)は使っちゃ駄目なんだと、再度学習した。
話逸れまくりじゃん、何の話だこれ。

喋れるのは…さっきから呆れ顔の政宗だけだな…



『どんどん食えよー。
おかわりいっぱいあるからなー』



そう言ったら、みんな皿を差し出してきた。

取って来いってか貴様ら。
てめーらが行ってこいよ。

でも元就が少し顔赤くし、そっぽ向きながら皿を差し出してたから許す。

コイツはツンデレらしい。
(凄ェ可愛い)



『さて、俺は風呂入るから食い終わったら台所置いとけ。
んで誰か洗え』

「Σ何で俺らが洗わなきゃならねーんだよ!」

「従者いねェのか!?」

『俺1人暮らしだぞ?
いるわけねーだろ」

「Σ涼ちゃんの家いないの!?
どうりで人がいないと思ったんだよね…」

『いる所の方が少ないぞ』




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