こんなの非日常的だ!

□欲(後)
1ページ/8ページ


さてさて、寄り道してしまったけど…
買い物再開じゃーい!



『んじゃーこれ6人分…6冊買うから、1日3ページ以上はやること』

「‥嫌でござる」

『何を言うとんじゃ』



直ぐ傍にあった売り物のハリセンで幸村の頭を叩いた。
スッパーンと音が響く。

おぉ、良い音だ。
武器はこれにしよう。



「涼殿…!?
痛いでござるぅ…っ」

『痛くしたんだ。
できてなかったらハリセンな』

「Σそれ買う気か!?」

『うん、今決めた』



手でパンパンと鳴らす。

すると、政宗が「魔王の武器…」とか言ったから叩いてやった。

2人揃って地に這っとけ。



「Honey…そんな意味じゃなくて…ガハッ…」

「俺らの世界に魔王の旦那がいて、その人の武器なんだよ(笑 」

『あ、そっちの時代に魔王がいるのか。
きっとノリの良い魔王なんだな!』

「「「「「………。」」」」」

『仲良くなれそうだっ!』

「涼なら‥ある意味合いそうだ…」



嬉しい筈が、何故か凄く失礼な言い方に聞こえる。

魔王のことが少し知りたくなったけど、聞いたら俺が激怒してしまいそう…な予感がする。



『…まぁこの話は置いといて。
何か欲しいモンある?
本しかねェけど』

「探してきても良いか?」

『やっぱ元就は本が好きなのか。
行ってらっさい』



踵を返して本を探しに行く元就。

本…か…
確か屋根裏が書斎っぽくなってたな…

広くないし、書斎と言うより物置だけど。

元就の後に続いて散り散りに本を探しに行く皆。
幸村だけは面白くなさそうだ。

実はファンタジーな物語が大好きな俺は、早速そのコーナーに向かっていった。

そして時間を忘れて読みふけってしまった…

まさか…あんな騒ぎになるとは思ってなかったから…




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ