こんなの非日常的だ!
□欲(後)
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さてさて、寄り道してしまったけど…
買い物再開じゃーい!
『んじゃーこれ6人分…6冊買うから、1日3ページ以上はやること』
「‥嫌でござる」
『何を言うとんじゃ』
直ぐ傍にあった売り物のハリセンで幸村の頭を叩いた。
スッパーンと音が響く。
おぉ、良い音だ。
武器はこれにしよう。
「涼殿…!?
痛いでござるぅ…っ」
『痛くしたんだ。
できてなかったらハリセンな』
「Σそれ買う気か!?」
『うん、今決めた』
手でパンパンと鳴らす。
すると、政宗が「魔王の武器…」とか言ったから叩いてやった。
2人揃って地に這っとけ。
「Honey…そんな意味じゃなくて…ガハッ…」
「俺らの世界に魔王の旦那がいて、その人の武器なんだよ(笑 」
『あ、そっちの時代に魔王がいるのか。
きっとノリの良い魔王なんだな!』
「「「「「………。」」」」」
『仲良くなれそうだっ!』
「涼なら‥ある意味合いそうだ…」
嬉しい筈が、何故か凄く失礼な言い方に聞こえる。
魔王のことが少し知りたくなったけど、聞いたら俺が激怒してしまいそう…な予感がする。
『…まぁこの話は置いといて。
何か欲しいモンある?
本しかねェけど』
「探してきても良いか?」
『やっぱ元就は本が好きなのか。
行ってらっさい』
踵を返して本を探しに行く元就。
本…か…
確か屋根裏が書斎っぽくなってたな…
広くないし、書斎と言うより物置だけど。
元就の後に続いて散り散りに本を探しに行く皆。
幸村だけは面白くなさそうだ。
実はファンタジーな物語が大好きな俺は、早速そのコーナーに向かっていった。
そして時間を忘れて読みふけってしまった…
まさか…あんな騒ぎになるとは思ってなかったから…
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