こんなの非日常的だ!

□友
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さーこれから騒がしくなるぞ。
なんてったって俺の親友が来るんだから。

いや、既に騒がしいか。

幸村と政宗辺りが。



「Hey,幸村!
食後の運動といこうぜ!」

「受けて立ちまするぞ!
うぉぉー!み・な・ぎ・るぁぁぁぁあ!」

『みなぎるな』

「ねー涼ちゃん。
けーきはいつ食べるの?」

『ケーキはあと2、3時間くらい後』

「2、3時間後って夕方じゃねーか。
夕餉食えんのかよ?」

『1個くらいなら大丈夫だろ』



庭でじゃれ(殴り)合う幸村と政宗をのほほんと見ながら日常会話をする俺たち。

庭を壊すと後がどうなるか分かったみたいで壊される心配もないし…

毎日見てるから流石に慣れたものだ。



「で、お客さんって何人?」

『2人、俺の友達だよ』

「女の子?
男の子じゃないよな?」

『慶次…男は嫌なのか』

「男の子だったら花がないじゃん!
既にないのに!」

『そうだな、むさ苦しいな』

「むさ苦しいとか言うなっつの」

「そろそろ僕と元就くん、着替えてもいいかな?」

『あぁ、せっかくの花がー。
着替えてらっしゃい』



あの2人まだ着替えてなかったのか、と心の中で呟いた。
てっきり着替えてたかと。

遊ぶのは一段落ついてからだな。

少なからず俺の来客を楽しみに待ってる武将を見て、笑いがこみ上げてきた。
(我慢したけど)



『女の子…幸村が煩くなりそう』

「…そうだな。
けーきってので黙らせとけ」

『もう奴にはやらん』



騒がしくなりそう。
けど騒がしいのは嫌いじゃない。
でも煩いのは嫌いだ。

少人数か大人数か、の違いだけだけど。

もう少しケーキ買っとけって言えばよかったと後悔した。

この際ホールケーキでも良さそうだ。




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