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□Happy Birthday!
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「風月ちゃ〜ん、知ってる?
今日って何の日か!」
銀八センセー、通称銀ちゃんが遊びに来てソファーに座った途端、唐突に質問された。
知らない筈がない、生徒でも一応アンタの彼氏なんだから。
『ん?あぁー知ってるよ』
「Σマジでか!?
じゃあ!じゃあ何かプレゼンt『目の日でしょ?』め‥の日…?」
10月10日には目の日ってのもある。
これを横にすると…
一 一
0 0 こうなる。
ほら、目になるでしょ?
今日が何の日かは知ってる。
でも子供のようなはしゃぎようを見て、少し意地悪をしたくなった。
目の日って言ったらポカンとした。
『うん、目を大事にしよう!って日だよね。
あたしの目も労らなきゃな…
ブルーベリーでも買ってこよっか』
『へー目の日とかあるんだ〜銀さんも目は大切にしないと‥
って違うからァァァァ!』
『え?じゃあ連休前夜祭…?
あたしの定期券が今日から使えるとか?』
「Σすっげーどうでもいい!」
『うーん……覚えてないや!
何の日だっけ?』
そう言うとガッカリと肩を落として、そっぽを向いてしまった。
拗ねた顔でそっぽ向かれて‥可愛いなんて思ってしまうよ。
「……はァ、もういい…
風月のバーカ」
『…ぷっ、ゴメンゴメン!
だから拗ねないで!』
吹き出してしまい、未だに膨れっ面の銀ちゃんを見てクスクスと笑う。
そして銀ちゃんの顔を自分の方に向かせて言った。
『Happy birthday to GINTOKI!!
生まれてきて、ありがとう…』
「……っ!」
照れくさくなって最後の一言は小声になったけど、銀ちゃんにはちゃんと届いたみたいで。
凄く…もの凄く恥ずかしい。
「わ、分かってたんなら素直に言えって!
ホントに知らねーのかと思った…」
『素直じゃないのは銀ちゃんもでしょ?
銀ちゃんの反応が面白くて、つい♪』
「うっせ!」
またそっぽを向いてしまった。
いい大人のクセして…
そして少しだけ恥ずかしそうに、ぽつりと呟いた。
「…プレゼント期待してっからな」
だからね、銀ちゃん。
さっきから凄い可愛いんですけど。
ちょっとだけ…頬がピンク色なんだよ…
可愛いなんて言ったら怒るし…
それと照れが移らないよう必死だった。
『け、ケーキは出来てっけどね!』
「そーなの?」
『うん、チョコレートケーキ!』
「あーもーだから風月って大好き!」
『現金なんだから…』
嬉しそうに目が光り、その直後目の奥に妖しい光りがキラリと光ったような気がした。
…予想は間違っていなかった。
「…んじゃ、後は身体だなっ」
『Σちょ…こ、の変態がァァァァ!!
あたしまだ卒業してな…!』
「いっただっきまーっす♪」
『ぎゃぁぁぁぁ!』
次の日の朝は腰が痛かったが、それはまた別のお話。
end.