EXTREME SHORT
□秘密のパスポート〜柳生 比呂士〜
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「今…して欲しいこととかありませんか?」
「へ?」
唐突過ぎる質問。
「今すぐにあなたの願いを満たすまで叶えてあげることは出来ません。
だから、今、出来る事でよければ何でも聞きますよ。」(^^)
急に言われても…
うーん…
そうだ!!Σ( ̄ω ̄
「比呂士、手出して!」
「え、あ、はい?どうぞ。」
差し出された手をすぐに握った。
まだ一度も一緒に帰ることもデートもしたことがなかったから
当然手も握ったことなど
なかった
「みゆきさん?」
「手、握ったことなかったから♪」
「そんなかわいいことされると照れてしまいます///」
ほんのり赤く染まる比呂士の頬。
「あと…!」
ぎゅうっ
座ったまま比呂士の腰に抱き着いた(><)
これも初めて♪
「手を繋いで抱きしめることも普段からままならないとは…
彼氏として失格ですね…。」
少し切なそうに眉毛を下げて私を見る比呂士
「ううん、今、とっても幸せだから…そんなのいい!」(*´▽`*)
「あ、あとね!比呂士の眼鏡を外したところ見てみたい!」(°ω°)!
「あなたは欲張りです…ね。」
少しだけ低くなる比呂士の声。
「なら…いいですよ。
全部一度に叶えてあげましょう。」
そして…
手を絡ませたまま
私に近付いて来る。
体ごと。
顔も。